人が買う理由
今、某所で一生懸命保険の営業マンらしき人が女性に話しかけています。
だけど「保険料がいくら」とか「保障期間」などの話は全くしていません。
ひたすら「これから起こりうること」について話をしているのです。
話していることがらが現実になるのかどうかは誰にもわかりませんが、将来にリスクがあることは正しい。
何もなければ万々歳だけど、大抵何らかのリスクが表面化する。
そういうことを一生懸命お話なさっているのです。
そしておそらくこのお話を最後まで聞けば彼女は保険に加入するという決断をすることでしょう。
そこで、です。
じゃ、彼女は保険に加入することにしたとしましょう。
その時に「この前はありがとう。新たな保険に入ることにしました。」と今一生懸命話している営業マンに言うでしょうか?
つまりは別の人が勧める別の保険に入ろうとするでしょうか?
答えは「NO!」です。
ほぼ間違いなく今目の前で一生懸命話している人に連絡をし、彼が勧める保険に加入することになります。
なぜなら保険の良し悪しで加入を判断するのではなく、話している人の人柄。
要は信頼できる人であるか?
ここで判断するからです。
もっと平たく言えば「この人の言うことを聞いていたら得するか?安心できるか?」ということが判断のポイントになるからです。
保険の良し悪しではないんです。
なぜなら『保険の良し悪しは信頼している人が判断してくれる』と考えるからです。
多くの営業担当者がモノを売ろうと必死になっていてそれはそれで悪いことではないのですが、最終的には人柄や性格、話し方などを判断材料にすることが少なくありません。
当たり前ですね。
同じような商品を同じような価格で購入するなら「知っている人」や「信頼できる人」「好きな人」から買いたいと思うものです。
わざわざ知らない人から、信頼できない人から、嫌いな人から買おうと考える人はいません。
ですから営業活動においては「あなたから買いたい!」と思ってもらえるような活動をすること。
これが一番重要です。
何より重要です。
追伸:彼女がもう個人的なことを話しているので、彼の勧める保険に入るのは間違いないですね!(笑)